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TetherPro Optima 10G。
わざと充電できなくした、テザー撮影用のケーブル

2026.09.02カメラ機材
TetherPro Optima 10G USB-C ケーブルのオレンジ。両端のUSB-Cコネクターにはカメラ側とパソコン側を示すアイコンがあり、線の途中に黒いインラインTetherBoostが入っている。

テザー撮影(カメラとパソコンをケーブルでつないで、撮った写真をすぐ画面に出す撮り方)が途中で切れて困っているなら、Tether Toolsのケーブル TetherPro Optima 10G(4.6m・12,132円)にする。切れる原因の1つが、ケーブルでカメラを充電しながら転送することで、このケーブルは最初から充電できない設計だ。ただしカメラの電池は自分で管理することになる。現場にコンセントが無いなら、カメラに給電できる テザーワン(最大240W)のほうが向く。

どちらを買うか

Optima 10Gを買う
スタジオや室内で、コンセントが取れる人。 テザーが途中で切れて困ったことがある人、カメラのUSB充電を切る設定が見つからない人。
テザーワンにする
コンセントの無い現場で長時間まわす人。 Optimaがカメラに流せるのは4.5Wで、テザーワンは最大240W。ケーブル1本で給電まで済ませたいならこちら。
速度では選ばない
20Gbpsは買う理由にならない。 Macでは10Gbpsしか出ないし、60MBのRAWは10Gbpsで0.05秒。テザー撮影ではケーブルの速度が余っている。

カメラを充電しながら撮ると、テザーが途中で切れる

テザー撮影で困るのは速度ではなく、途中で切れることだ。切れると、撮り直しか、つなぎ直しの数分が毎回入る。

原因の1つは、USB PD(USBで機器に電気を送る規格)でカメラを充電しながら、大きな画像を転送すること。転送と充電を同時にやると接続が不安定になり、ケーブルの寿命も縮む。だからカメラメーカーは、テザー撮影中はUSB充電を切ることを勧めている。

ところが機種によっては、その設定が見つけにくい。そもそも切れない機種もある。

Optima 10Gは、最初から充電できない設計で切れにくくした

Optima 10Gは、USB PDを設計から外してある。カメラに流れるのは5V×0.9A=4.5Wだけで、ミラーレスを撮影しながら動かせる電力ではない。かわりに、撮る前にカメラの充電設定を思い出さなくていいし、充電を切れない機種でも安定する。

ケーブルの機能を削って、それを売り文句にしている製品だ。

メーカーの商品画像。10Gbpsの転送速度とパワーデリバリーの干渉が無いことを見出しで示し、下にオレンジのケーブルをノートPCへ挿した写真が並んでいる。
売り文句は速度ではなく「パワーデリバリーの干渉が無いこと」。給電を削ったことを、そのまま長所として出している。画像:Tether Tools公式

このケーブルを選ぶ理由は3つ

1. 充電と転送がぶつからない

上に書いたとおり。切れる原因を、設定でなく設計で消してある。

2. 線の途中の回路が、4.6mでも信号を落とさない

線の途中に黒い箱が付いている。これが TetherBoost で、中身は弱った信号を打ち直す回路だ。外部電源は要らない。USB 3.2の規格上、10Gbpsで引ける長さは短いので、4.6mや9.4mが成立しているのはこの回路が入っているからだ。

線が太いのは、太い線ほど熱が逃げて回路が冷えるから。硬さはその裏返しになる。

ケーブルの途中に付いたインラインTetherBoostのクローズアップ。八角形の樹脂ケースを手で持っている。
TetherBoostのケースは八角形の樹脂。踏まれたりカートに乗られたりする現場を想定した形。画像:Tether Tools公式

3. カメラ側がL型の版がある

4.6mにはストレートとライトアングル(カメラ側がL型)があり、Amazonのレビューはライトアングルに240件、ストレートに28件。現場で選ばれているのはL型で、カメラの端子を守る向きに曲がる。

TetherPro Optima 10G USB-C ストレート 4.6m
12,132円(税込・Amazon 2026.8.31)
価格は変わります。リンク先で最新の金額を確認してください
TetherPro Optima 10G のUSB-Cケーブル
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TetherPro Optima 10G USB-C 4.6m
価格は変動します。最新の金額はリンク先で確認してください

買う前に知っておく欠点

1. カメラに給電できない

流れるのは4.5W。カメラの電池は自分で管理する。予備の電池を回すか、ダミーバッテリーでコンセントから取るか。コンセントの無い現場で長時間まわすなら、このケーブルではない。

2. 保証が1年

テザーケーブルは踏まれて曲げられて消耗する部品なので、短い。

3. 硬くて、巻きにくい

線を太くして熱を逃がす設計の裏返し。リキッドシリコンのテザーワンのようには巻けない。

4. 1.8mの版は、富士フイルムのGFXに使えない

1.8m(途中にTetherBoostが無い版)だけ、メーカーがGFXシリーズに使うなと名指ししている。他の長さは問題ない。

5. 向きが決まっている

片側がパソコン、もう片側がカメラと決まっていて、逆には挿せない。汎用のUSBケーブルとして使い回す物ではない。

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長さ・カメラ側の端子・ケーブル固定。買う前に決める3つ

テザー撮影のケーブルは、規格が合っていても現場で使えないことがある。決めるのは次の3つだ。

長さは1.8mと4.6mがある

三脚のカメラからパソコンまでを結ぶので、机とカメラの距離で決まる。1.8mはカメラのすぐ横にパソコンを置く場合、4.6mはスタジオでパソコンを離して置く場合だ。1.8mの版は富士フイルムのGFXに使えないので、GFXなら4.6mを選ぶ。

Canon・Sonyのカメラで使えるかは、カメラ側の端子で決まる

このケーブルは両端がUSB-Cだ。カメラ側の差込口がUSB-Cなら、Canonでも Sonyでも使える。ボディがMicro-BやMini-Bの世代なら、この形は付かない。買う前に自分のボディの差込口を見る。

ケーブル固定は別に用意する

テザー中にケーブルを引っ張ると、抜けるだけでなくカメラの差込口を痛める。ケーブルをストラップ金具や三脚に留める固定具(テザーツールのジャークストッパーなど)を、ケーブルとは別に買っておく。このケーブルに固定具は付属しない。

テザーワンとの違いは、カメラに給電できるかどうか

対抗はよしみカメラの テザーワン。5.5mで12,100円。長さはテザーワンが90cm長い。

項目
Optima 10G 4.6m
テザーワン 5.5m
価格
12,132円
12,100円
転送
10Gbps
20Gbps
(Macでは10Gbps)
カメラへの給電
4.5W
最大240W
造り
信号を打ち直す回路入り
太く硬め
リキッドシリコン
柔らかい・暗所で光る黄色
コネクター
ストレート/L型
片側L型
長い版
9.4m 29,287円
10m 27,280円〜

決まるのは給電で、4.5Wと240Wは53倍の開きがある。

テザーワンで給電しながら撮ると、上に書いた「充電しながら転送すると切れやすい」をそのまま抱える。カメラ側のUSB充電を切れば避けられるが、それでは「1本で済ませる」という買った理由が消える。

現場にコンセントがあるか

ある → Optima 10G

充電しながら転送する事故が起きない

電源はコンセントから取る

4.6m 12,132円・カメラへ4.5W

ない → テザーワン

ケーブル1本で給電まで済む

カメラ側のUSB充電は切っておく

5.5m 12,100円・カメラへ最大240W

分かれ目は現場のコンセント。長さから入ると、給電の有無を見落とす

20Gbpsのケーブルは、Macでは10Gbpsしか出ない

テザーワンの20Gbpsは USB 3.2 Gen 2x2 という規格で、Macが対応していない。MacのUSBは USB 3.1 Gen 2 の10Gbpsまでで、Apple シリコンでも変わらない。Macに挿した時点で、両方とも10Gbpsのケーブルになる。

そしてテザー撮影は速度で困る仕事ではない。10Gbpsは1,250MB/秒で、60MBのRAWなら0.05秒。200枚まとめて送っても9.6秒。実際にはカメラ側の書き出しで待つので、ケーブルの速度は余っている。

結局どちらを買えばいいのか。おすすめは2通りに分かれる

いまの状況
買うもの
価格
理由
スタジオ・室内で、コンセントが取れる
Optima 10G 4.6m ライトアングル
13,798円
切れにくい。L型でカメラの端子に無理がかからない
同じ条件で、ストレートでいい
Optima 10G 4.6m ストレート
12,132円
L型が要らない現場ならこれでいい
コンセントの無い現場で長時間
テザーワン 5.5m
12,100円
ケーブル1本で給電240W
9m以上引く
テザーワン 10m
27,280円〜
10mまで届いて、給電もできる

Optima 10Gを買う

  • スタジオや室内で、電源が取れる
  • テザーが途中で切れて困ったことがある
  • カメラのUSB充電を切る設定が見つからない
  • 4.6m以上の距離を引きたい

テザーワンにする

  • 電源が無い現場で長時間まわす
  • ケーブル1本で給電まで済ませたい
  • 柔らかくて巻きやすいほうがいい
  • 暗い現場で足元のケーブルを光らせたい

買う前に確かめる4つ

  1. テザー中に電源が取れるか。 取れないなら給電できるケーブルを先に考える
  2. 使っているカメラがUSB充電を切れるか。 切れない機種なら、充電できない側が安全
  3. 要る長さ。 4.6mか5.5mかで、机からカメラまで届くかが決まる
  4. コネクターの向き。 カメラ側はL型のほうが端子に無理がかからない

長さから入ると、給電の有無を見落とす。先に決めるのは、現場にコンセントがあるかどうか。

最終結論

コンセントの取れる室内でテザーを引くなら、TetherPro Optima 10G を買う。 充電しながら転送する事故が設計で消えていて、4.6mでも信号が落ちない。カメラの電池はコンセントから取る。

コンセントの無い現場で長時間まわすなら、テザーワンにする。 ケーブル1本で240Wの給電まで済む。そのかわりカメラ側のUSB充電を切っておく。

僕は建築が中心で、テザーを引くのは室内の竣工撮影だ。コンセントはたいてい生きている。この2本なら、給電の無いほうを取る。撮影の途中で接続が切れる数分は、電池を替える数分より高くつく。

仕様

項目
値
項目
値
製品名
TetherPro Optima 10G USB-C
転送
USB 3.2 Gen 2・10Gbps
(1,250MB/秒)
給電
USB PD非対応
5V/0.9A=4.5W
構造
信号を打ち直す回路(TetherBoost)入り
外部電源不要
長さ(日本のAmazon)
1m/1.8m/4.6m/9.4m
(米国公式には3mもある)
コネクター
ストレート/ライトアングル(カメラ側L型)
色
高視認オレンジ/非反射ブラック
向き
一方向(パソコン側とカメラ側が決まっている)
実売(Amazon・2026.8.31)
4.6m ストレート 12,132円
4.6m ライトアングル 13,798円
保証
1年

よくある質問

テザー撮影のケーブルは給電できたほうがいいですか?

切れにくさで言えば逆です。大きな画像を転送しながらUSB PDでカメラを充電すると、接続が不安定になりケーブルの寿命も縮むため、カメラメーカーはテザー撮影中のUSB充電を切ることを勧めています。TetherPro Optima 10G は最初からPDを持たない設計です。コンセントの無い現場で長時間撮るなら、給電できるテザーワンのほうが向きます。

TetherPro Optima 10G はいくらですか?

2026年8月31日のAmazon.co.jp(国内正規品)で、4.6mのストレートがオレンジ12,132円・ブラック12,120円(税込)でした。同じ4.6mのライトアングルは13,798円、9.4mのライトアングルは29,287円です。よしみカメラのテザーワン5.5mは銀一オンラインショップで12,100円です。

20Gbpsのテザーケーブルを買えば転送は速くなりますか?

Macでは速くなりません。MacのUSBは USB 3.1 Gen 2=10Gbpsまでで、20GbpsのUSB 3.2 Gen 2x2 には対応していません。そもそもテザー撮影で流れるのは1枚ずつの画像で、60MBのRAWなら10Gbpsで0.05秒、200枚まとめても9.6秒です。ケーブルの速度はテザー撮影では余っています。

Optima 10G でカメラに給電できますか?

できません。USB PD非対応で、流れるのは5V/0.9A=4.5Wです。ミラーレスを撮影しながら動かせる電力ではないので、長時間のテザーでは予備の電池か、ダミーバッテリーでコンセントから取ることになります。

TetherPro Optima 10G USB-C ケーブル(4.6m)

価格は2026年8月31日にAmazon.co.jpの国内正規品で確認した金額(税込)です。変わるのでリンク先で確かめてください。

情報の出どころ

仕様・PD非対応の理由・GFXの注意
Tether Tools公式の製品ページとFAQ(2026年8月31日)。
テザーワンの仕様と価格
よしみカメラ公式と銀一オンラインショップ(2026年8月31日)。
実売価格
Amazon.co.jpの国内正規品(2026年8月31日・長さ違いをそろえて確認)。
Macの対応規格
Appleの技術仕様(2026年8月31日)。
転送時間
60MB÷1,250MB/秒=0.048秒、200枚で9.6秒。理論値。

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