Lightroomに買い切り版はある?
答えは「無い」。代わりを実売価格で比べた
買い切り版は無い。最後に箱で買えたのは2015年のLightroom 6で、もう売っていない。話はその先だ。値段を並べたら、カメラを5年使う人なら買い切りのほうが8〜11万円安い。それでも僕はフォトプランを払い続けている。その理由まで書く。
先に答えを書いておく
この記事の情報の扱い
- 確認できた事実
- 各ソフトの金額は2026年8月30日に各社の公式サイトで確認した(Adobeのプラン比較ページ、shop.dxo.com、captureone.com)。すべて税込・年間プランの月々払いでそろえている。
- 合理的に導ける評価
- 5年で何万円差が出るか、何年で元が取れるかの計算はこちらのもの。この計算は買い切り側に有利な数字が出るが、そのまま載せている。
- 確認できないこと
- 移行にかかる実際の手間、現像設定がどこまで引き継げるかは、扱う枚数と使ってきた機能で変わるので数字にできない。各社の値上げは予測できない。
なぜ買い切りが無いのか
Adobeは2013年から月額制へ移していった。写真向けも同じ流れに乗った。
箱で買えた最後がLightroom 6、2015年の発売だ。
以後は新しいカメラのRAWに対応していない。いま中古で手に入れても、最近のカメラのファイルは開かない公算が高い。
どこかに買い切りが残っていないか探す時間は、無駄になる。
残る道は2つ。月額を払うか、別のソフトへ移るかだ。そして移る側の計算は、あとで見るとおり買い切りに有利な数字が出る。それでも移っていない人が多いのは、金額以外のところに理由があるからで、この記事はそこまで書く。
いまのLightroomの値段
2026年8月30日、Adobe公式のプラン比較ページで見た金額。すべて税込・年間プランの月々払い。
昔あった20GBの安いフォトプランは、値上げを経て新規受付が止まっている。実際に選べるのはこの2つだ。
Lightroomだけでいいなら、単体プランが900円安い。
ClassicとクラウドのLightroomは、どちらのプランでも両方使える。
買い切りで選べるもの
同じ日に各社の公式ストアで見た値段。為替とセールで動くので、最後はリンク先で確かめてほしい。
Affinityは2025年10月30日から無料になった。もとは買い切りだったが、Canvaに買われて3製品が1つにまとまり、本体がタダで配られている。
ただし立ち位置はPhotoshop寄りだ。何千枚を分類して後から引っ張り出すカタログの仕事は、Lightroomほど強くない。
Photoshopの代わりなら第一候補。Lightroomの代わりとなると、話が変わる。
Capture Oneには月額もある。年払いで月2,917円だ。
Lightroomより高い。選ぶなら買い切りのほうを見ることになる。
何年使うと元が取れるか
買い切りの値段を、Lightroomの月額で割る。何か月払い続けたら追いつくか、という数字だ。
2年以上なら買い切りが得。表はそう見える。
ただし買い切りで手に入るのは、買ったバージョンだけだ。
カメラを替えると、新しい機種のRAWを古いバージョンが開かないことがある。
DxOなら次のバージョンへの更新が14,900円。2年ごとに更新するなら、月あたり約620円の上乗せになる。
ここまで足すと、月額との差は思ったほど開かない。
裏を返せば、カメラを長く使う人ほど買い切りが効く。機材を頻繁に入れ替えるなら、月額のほうが安く収まることもある。
決めているのは値札ではない。カメラを何年使うか、のほうだ。
カメラを5年使う人の、実額
僕はカメラを5年ほどで替えている。同じ条件で60か月ぶんを出した。
差が開くのは、月額が撮らなかった月にも引かれるからだ。5年で60回。
買い切りは1〜3回で止まる。
しかもDxO PhotoLab 9とAffinityを足せば、29,900円でLightroom+Photoshopに近い形になる。Affinityが無料になったぶん、この組み合わせが最安になった。
フォトプランの5年ぶんとの差は11万円以上。数字だけなら、移らない理由が無い。
それでも僕は、移っていない
11万円の差を出しておいて、僕はフォトプランを払い続けている。乗り換えを検討したことが一度も無い。
理由は単純だ。仕事の道具として使うのが前提になっている。
値段を比べる場面が、そもそも来なかった。Adobeが優れているという話ではない。写真を納める側の環境がそうなっている、という話だ。
だから趣味で撮っているなら、移ったほうがいい場合は普通にある。11万円は小さくない。
仕事で写真を渡しているなら、値段の外側で選択肢が絞られていることのほうが多い。
毎月払うか、一度で終わらせるか
乗り換えで時間を食うのは、操作の練習ではない。写真の管理をどう移すかのほうだ。
Lightroomは現像ソフトであると同時に、何万枚に星とキーワードを付けて後から掘り出す道具でもある。
この蓄積は、別のソフトへ丸ごとは渡らない。
現像の設定も引き継げない。露光量やトーンカーブは、ソフトごとに考え方そのものが違う。
過去の写真を触り直す可能性があるなら、古い写真はLightroom、新しい写真は別ソフトの二重管理になる。これがじわじわ効く。
だから見る順番は、値段より先に「昔の写真を開き直すことがあるか」だ。
あるなら、移す手間と二重管理が隠れた代金になる。天秤の反対側にあるのが11万円。
僕はその11万円を、毎月ぶんの安心料として払っている。納得して払っているかと言われると、正直まだ迷いはある。
どっちに寄せるか
移ったほうがいい
- 趣味で撮っていて、納品先の都合が無い
- カメラを4〜5年は買い替えない
- 過去の写真を後から触り直すことがほぼ無い
- 5年で10万円前後の差は大きいと感じる
残ったほうがいい
- 仕事で写真を渡していて、Lightroom前提で回っている
- 過去の案件データを開き直すことがある
- カメラを2年前後で入れ替える
- 写真の整理をやり直す時間のほうが惜しい
よくある質問
Lightroomに買い切り版はありますか?
ありません。買い切りで買えた最後のバージョンは2015年発売のLightroom 6で、現在は販売されていません。いまLightroomを使うには月額のプランに入る方法だけです。
Lightroomはいくらですか?
2026年8月30日時点のAdobe公式で、Lightroom単体プランが月額1,480円(税込・年間プランの月々払い、クラウドストレージ1TB)、Photoshopが付くフォトプランが月額2,380円(税込・1TB)です。
買い切りの代わりになるソフトは何ですか?
RAW現像とカタログ管理の両方を置き換えるならDxO PhotoLab 9(29,900円・永久ライセンス)かCapture One Proのライセンス版(59,000円・一回限りの購入)です。写真編集だけならAffinityが2025年10月30日から無料になっています。
価格を確認する
金額は2026年8月30日に各公式サイトで確認したものです。変わることがあるのでリンク先で確かめてください。