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GODOX V1 Pro。
天井に向けたまま、目に光を戻せるクリップオンストロボ

2026.09.01カメラ機材
GODOX V1 Pro の本体。左が背面から見たところで、丸いヘッドと液晶画面、ダイヤルが並ぶ。右が斜め前から見たところで、丸い発光面とホットシューの手前に小さなサブフラッシュSU-1が付いている。
GODOX V1 Pro。丸いヘッドの手前に、取り外せる小さな発光部が付く。画像:GODOX公式

V1 Proは、丸ヘッドのクリップオンストロボだ。ひとつ下のV1と最大出力は同じ76Wsで、値段は約1.1万円高い。この記事は「その1.1万円を払う理由がある人は誰か」を判断できるところまで書く。

結論

買う価値がある
天井のある室内で、人の顔を撮る人。 ヘッドを天井に向けたまま、前へ弱い光を足せる形にお金を払える人。1灯で完結させたい現場ほど効く。
別を検討
明るさが足りないと感じている人。 V1 Proで増えるのは光の量ではない。屋外で光を回すなら100WsのV100か、別系統の灯体を見たほうが早い。ただしV100に替えても、増えるのは絞りにして約0.4段ぶんだ。
急がなくていい
すでにV1を使っていて、USB-C充電が目的の人。 V1 Proの電池VB30は、代理店の商品名が「V1Pro・V1共用」。単体で税別9,500円。本体を買い替えなくても、そこだけは手に入る。

この記事の情報の扱い

確認できた事実
仕様・希望小売価格・国内で扱うマウントは、2026年9月1日に国内代理店(ケンコープロフェショナルイメージング)の製品ページで確認した。実売価格は同じ日に、KPI日本正規版を扱う正規取扱店1店で3機種そろえて確認した。
合理的に導ける評価
「約0.4段の差」「差額の内訳」「サブフラッシュ込みの重量」などは、公表値からこちらで計算・比較したもの。計算の根拠は本文に書いている。
確認できないこと
実売価格は日々動く。同梱物の一覧は代理店が公表していない。SU-1は代理店の商品名が「V1Pro専用」で、旧型V1に付くという記載は無い(付かないと明記されているわけでもない)。取れていない箇所はその都度本文に書いた。

丸ヘッドの真ん中にいる機種

カメラのホットシューに載せて使う、外付けのストロボだ。発光面が丸い。

GODOXの丸ヘッドは3機種ある。安い順にV1・V1 Pro・V100。V1 Proは真ん中で、2024年6月14日に発売された。

特徴は、ヘッドの手前に差せるSU-1という小さな発光部上位のV100にも取り外せるサブフラッシュが付いている。持っていないのは、ひとつ下のV1だけだ。

用途で言うと、室内で人を撮るためのストロボになる。理由は次の章で説明する。

マウントの話を先に片づけておく。 国内代理店は V1Pro C/N/S に加えて、富士フイルム用のV1Pro Fと、OM・オリンパス・パナソニック用のV1Pro Oも扱っている(2025年7月25日受注開始・価格は同じ税別56,400円)。V100も同じ5マウント。使うカメラで機種が決まる場面は無い

天井に向けると、目の光が消える

室内でストロボを顔に直接向けると、影が硬くなる。だから天井へ向けて跳ね返す。これがバウンスだ。

影は柔らかくなる。ただし、光源が天井そのものになる。上から降ってくる光は、まぶたと鼻の下に影を落とす。

そして瞳に映る白い点が消える。人の写真は、この点があるかないかで印象が変わる。

天井バウンスだけの場合と、SU-1を足した場合の光の道すじと瞳の見え方 上段は天井バウンスだけの場合。ストロボの光を天井に向けて跳ね返すため、光は全部上から降ってきて、瞳に白い点が入らない。下段はSU-1を足した場合。同じ天井からの光に加えて、サブフラッシュから正面へ弱い光が届き、瞳に白い点が戻る。 天井バウンスだけ 天井 カメラ+ストロボ ① 天井に向ける ② 光が上から降る 瞳のアップ 瞳に白い点が入らない SU-1を足す 天井 カメラ+ストロボ ① 天井に向ける ② 光が上から降る ③ SU-1が正面から弱く足す 瞳のアップ 瞳に白い点が戻る
バウンスは影を柔らかくするかわりに、光を全部「上から」にしてしまう。SU-1は、そこに正面からの弱い光を1つ戻す部品。図は光の向きを説明するための模式図。

白い紙をゴムで留めて代用してきた場所に、スイッチの付いた発光部が入った、と考えるとわかりやすい。

そしてSU-1は差し込み式で、要らない場面では抜いておける。天井バウンスだけで足りる部屋では、ただの丸ヘッドとして使える。光量は本体側から1/1〜1/128の範囲で振れる。

カメラを構えた撮影者。ヘッドを上に向けたV1 Proの手前で、小さなサブフラッシュが前方に向かって光っている。
ヘッドは上、SU-1は前。1台のストロボで、2方向に光を出している状態。画像:GODOX公式

代理店が出している数字

2026年9月1日に、国内代理店ケンコープロフェショナルイメージングの製品ページで確認した値。

項目
項目
最大出力
76Ws
発光時間
1/300〜1/20000秒
リサイクルタイム
約1.5秒
発光回数
約500回(フル発光)
バッテリー
VB30
7.2V/2980mAh
充電
USB-C直接(電池単体で)
照射範囲
28〜105mm
ハイスピードシンクロ
最速1/8000秒
バウンス角度
水平 0〜330°
垂直 -7〜120°
モデリングランプ
2W・3300K±200K
10段階
ワイヤレス
2.4GHz・32ch
最大100m
サイズ・重量
156×76×124mm
580g(電池込み)
マルチ発光
最大100回・199Hz
対応マウント
5種
キヤノン/ニコン/ソニー/富士フイルム/OM・オリンパス・パナソニック

別売の保守部品として、SU-1サブフラッシュが税別8,400円(21g・50×40×20mm)VB30バッテリーが税別9,500円(120g・70×40×25mm)で単体販売されている。この2つの値段は、あとで差額を判断するときに効いてくる。

数字の読み替え。 「約500回」はフル発光での回数。実際の撮影ではフル発光を使い続けることは少ないので、条件が良ければこれより持つ。逆に連続で焚くと、リサイクルタイム約1.5秒が上限になる。580gにSU-1の21gは入っていない。挿した状態なら約601gになる。
GODOX V1 Pro(5マウント共通)
52,734円(実売・2026年9月1日/代理店の希望小売は税別56,400円=税込62,040円)
価格は変わります。リンク先で最新の金額を確認してください
Amazonで見る 楽天市場で見る 価格は変動します。最新の金額はリンク先で確認してください

この機種にしか無いもの

サブフラッシュを「外せる」こと

付いていることより、抜けることのほうが実用上は大きい

常時前向きに光る構造だと、天井バウンスだけで撮りたい場面で邪魔になる。差し込み式なら、必要な現場だけ挿せばいい。

ここは正確に書いておく。 取り外せるサブフラッシュはV100にも付いている。V1 Proだけの機能ではない。ただし単体売りされている「SU-1」は代理店の商品名が「V1Pro専用」で、V100用の単体売りは出ていない。

電池がUSB-Cで直接充電できる

VB30はバッテリー単体でUSB-C充電に対応している。V1に付いてくるクレードル式の充電器を使わずに充電できる。

効くのは遠征だ。専用充電器を荷物から1つ減らせる。カメラもモバイルバッテリーもUSB-Cなら、ケーブルが1本で足りる。

足りない日は、外部電源のPB960などをつなぐ電源ポートもある。

買い替えの理由にはならない。 VB30は代理店の商品名が「V1Pro・V1共用」で、V1でもそのまま使える。単体で税別9,500円。USB-C充電だけが目的なら、電池を買い足すほうが2万円以上安い。PB960につなぐには、対応マウントを問わずキヤノン用バッテリーケーブル「PB-Cx」が別に要る
V1 Proの構成品。本体、収納ケース、取り外し式サブフラッシュSU-1、VB30リチウムバッテリー、ミニスタンド、USB-C充電ケーブル、充電器が白い背景に並んでいる。
GODOX公式が出している構成の写真。代理店は同梱物の一覧を公表していないので、実際に何が入るかは購入先で確かめたほうがいい。画像:GODOX公式

丸い発光面と、磁石で付くアクセサリー

発光面が丸いと、跳ね返したときに影の縁へ角が出にくい。四角い発光面との違いはここに出る。

そしてこの丸にはAK-R1という磁石式のアクセサリー群がある。ドーム、ハニカム、色フィルター、バーンドア。実売は1万円を切る。

工具もテープも要らない。現場で光の形を変える速さでは、この方式が有利になる。V1と共通なので、V1から乗り換えても持ち物は無駄にならない。

GODOX AK-R1のアクセサリー一式。ハニカムグリッド、スヌート、バウンスカード、バーンドア、ドームディフューザー、色フィルターなどが白い背景に並んでいる。
磁石で付け外しする光の道具。丸ヘッドを選ぶ理由の半分はここにある。画像:GODOX公式

受信機なしでオフカメラにできる

2.4GHzの送受信が本体に入っている。32チャンネル、最大100m。

カメラから離して床やスタンドに置き、別の送信機から光らせられる。 受信機を買い足す必要がない。

同じGODOXの他の灯体と電波が共通なので、あとからライトを増やしても系統が1つで済む。

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引っかかったところ

公表値から読み取れる範囲で、3つの観点に分けて挙げる。

重さ:V1より50g重くなる

電池を入れた状態で580g。SU-1を挿すと約601g。ひとつ下のV1は電池込み530gなので、買い替えると50g増える。ミラーレス本体とレンズに、これが上乗せされる。

1〜2時間、首から下げて動く撮影では効いてくる。三脚に載せるなら関係ないが、手持ちで動き回る現場では判断材料になる。

出力:76Wsは屋外向けではない

76Wsは、室内で人ひとりを照らすための量だ。日中の屋外で太陽と張り合う使い方には足りない

屋外で日中シンクロを多用するなら、この機種ではなく、より大出力の別系統(バッテリー式のモノブロックなど)を見たほうがいい。上のV100に替えても、増えるのは約0.4段だけだ。

外部電源:PB960の恩恵はV100のほうが大きい

V1 ProにもPB960用の電源ポートはある。ただし代理店が「外部給電でリサイクルタイムが縮む」と数字で書いているのはV100のほうで、通常約1.7秒が最短0.8秒になるとしている。

V1 Proの外部給電時のリサイクルタイムは公表されていない。PB960を常用する前提なら、速さの比較はこの記事の数字では決まらない

欠点を無理に足していないこと。 モデリングランプ2Wは「暗い」と書かれがちだが、これは光の向きを事前に確認するための機能で、動画用の常時光ではない。用途どおりの仕様なので欠点には数えていない。対応マウントも欠点ではない。V1 ProもV100も国内5マウントで、ここに差は無い。

V1・V1 Pro・V100、どこで足りなくなるか

丸ヘッドの3機種は、価格がほぼ同じ約1.1万円ずつの階段になっている。だから「その1.1万円で何が増えるか」だけを見ればいい。

下の実売価格は、2026年9月1日にKPI日本正規版を扱う同じ正規取扱店1店で、3機種そろえて確認した税込の販売価格。今は変わっている可能性がある。代理店の希望小売(税込)は順に49,280円・62,040円・74,800円で、そちらで見た段差は12,760円ずつになる。

V1・V1 Pro・V100の価格差と、その差で増えるものの図 V1は41,888円で出力76Ws、サブフラッシュなし。V1 Proは52,734円で出力76Ws、差は10,846円でサブフラッシュSU-1と大きいバッテリーが増える。V100は63,580円で出力100Ws、サブフラッシュも付き、差は10,846円で明るさが約0.4段上がり背面が2.3型のタッチ画面になる。対応マウントは3機種のうちV1 ProとV100が5種で同じ。 41,888円 52,734円 63,580円 V1 76Ws・サブフラッシュなし V1 Pro 76Ws・サブフラッシュあり V100 100Ws・サブフラッシュあり +10,846円 SU-1と大きい電池 +10,846円 +0.4段とタッチ画面
棒の高さは実売価格。サブフラッシュが無いのは白い棒のV1だけ。左の段差でサブフラッシュが付き、右の段差では明るさと画面が変わる。対応マウントはV1 ProとV100で同じ5種なので、段差の中身には入らない

76Wsと100Wsの差は、写真でどれくらいか

数字だけ見ると100Wsは76Wsの1.3倍で、大きく感じる。

ただし写真の明るさは、絞りの「段」で数える。1段=光の量が2倍だ。1.3倍は1段の半分にも届かない。

76Wsと100Wsの差を絞りの段数で示した図 絞り1段は光の量が2倍。76Wsと100Wsの差は約1.3倍で、絞りにすると約0.4段にあたる。ISO感度を1段上げれば埋まる差である。 ±0段 +1段(光の量2倍) +2段(4倍) 76Ws → 100Ws は約0.4段 明るさの差は「段」で数える ISO感度を1段上げる、被写体に一歩近づく、どちらでも埋まる幅。 ※Ws(ワット秒)から段数への換算=log2(100÷76)≒0.4。実際の照度は反射傘やディフューザーでも変わる。
100Wsは76Wsの約1.3倍。絞りに直すと約0.4段で、ISOを1段上げれば追い越せる差になる。

V1との差は、明るさ以外の全部にある

同じ76Wsなので、写真の明るさは1段も変わらない。変わるのはそれ以外だ。

項目
V1
V1 Pro
サブフラッシュ
なし
あり(SU-1・21g)
バッテリー
VB26
7.2V/2600mAh
VB30
7.2V/2980mAh
(USB-C直接充電)
発光回数
約480回
約500回
最大出力
76Ws
76Ws
リサイクルタイム
約1.5秒
約1.5秒
サイズ
76×93×197mm
156×76×124mm
重量(電池込み)
530g
580g
実売(9/1)
41,888円
52,734円

回数は480回から500回で、20回ぶん。実質の差はサブフラッシュと電池の2つだけだと思っていい。そのかわり50g重くなる。

上位のV100に負けていない点がある

V100は明るく、画面も良い。ただし全部で勝っているわけではない。そして対応マウントは同じ5種なので、そこは選ぶ理由にならない。

項目
V1 Pro
V100
効いてくる場面
発光回数
約500回
約400回
1日中まわす撮影
リサイクルタイム
約1.5秒
約1.7秒
PB960給電で最短0.8秒
続けて切るとき
重量
580g
SU-1を挿すと約601g
616g
サブフラッシュ込み
手持ちで動く撮影
マルチ発光
最大100回・199Hz
最大100回・100Hz
1コマに動きを重ねる
実売(9/1)
52,734円
63,580円
最大出力
76Ws
100Ws
屋外・広い部屋
背面
液晶とダイヤル
2.3型タッチ
設定を触る回数が多い
超高速シンクロ
1/8000秒
最大1/80000秒
グローバルシャッター機で
該当機を使うなら
対応マウント
5種
5種
差にならない

電池は同じVB30なのに回数が違うのは、1発が明るいぶん減りが速いからだ。100Wsを積むと、そのぶん持たなくなる。重量も、条件を揃えると580g対616gではなく約601g対616gで15g差になる。V100の616gはサブフラッシュを含んだ値だからだ。

選ぶ順番はこうなる。

天井バウンスを使う室内の撮影が中心で、1日の本数が多いならV1 Pro。屋外で光を回す日がある、背面を画面で操作したい、またはグローバルシャッター機で超高速シンクロを使うならV100

用途がまだ決まっていないなら、V1から始めても系統は壊れない。無線もAK-R1も共通だからだ。

モデル
実売(9/1)
この段差で増えるもの
向く人
V100
63,580円
100Ws・2.3型タッチ
1/80000秒シンクロ
屋外でも光を回す
画面で設定を触りたい
V1 Pro
52,734円
SU-1・VB30(2980mAh)
室内で人を撮る
V1
41,888円
—(基準・サブフラッシュなし)
まず1灯そろえる

1.1万円は高いのか

V1との実売差10,846円を、部品の値段と並べてみる。代理店はSU-1とVB30を、保守部品として単体でも売っている。

V1との差額と、増える部品を単体で買った場合の値段を並べた図 V1とV1 Proの実売差は10,846円。増える部品を単体で買うと、SU-1が税込9,240円、VB30が税込9,405円で合計18,645円になる。差額のほうが7,799円安い。 V1との実売差 10,846円 同じ部品を単体で買うと SU-1 9,240円 VB30 9,405円 合計 18,645円 VB30は本体と同じ店の実売(税込)。SU-1は同店に在庫が無いため、代理店の税別8,400円に消費税10%を足した金額。 ※SU-1は代理店の商品名が「V1Pro専用」。V1に後付けできるという意味ではない。あくまで値付けの目安。
増える部品を単体で買うより、本体の差額のほうが7,799円安い。値付けとしては筋が通っている。

値付けとしては筋が通っている。ただし「妥当な値付け」と「自分に必要」は別の話で、ここを混ぜると要らないものを買うことになる。

判断の分かれ目は1つだけ。天井にヘッドを向けたまま、正面から弱い光を足したい場面が、自分の撮影にあるか

あるなら10,846円は安い。無いなら、この機種の主役機能に払う金額としては高い。電池のUSB-C充電だけが目当てなら、VB30を1本買うほうが安く済む

買う人・見送る人

買っていい人

  • 天井のある室内で、人の顔を撮る撮影がある
  • 1台で完結させたい(アシスタントも2灯目も出せない現場)
  • 移動しながら数百カット撮る(約500回・約1.5秒が効く)
  • 受信機を足さずにオフカメラを始めたい
  • AK-R1で光の形を変えていきたい
  • 富士・OM・パナソニック機を使っている(V1Pro F/Oがある)

見送っていい人

  • 撮るのは屋外の日中が中心(76Wsでは足りない)
  • すでにV1を持っていて、不満が明るさだけ(V1 Proでも明るさは変わらない)
  • すでにV1を持っていて、目的がUSB-C充電(VB30単体で足りる)
  • カメラの上に580gを載せたくない(V1より50g重い)
  • PB960での外部給電を常用する(縮む数字が出ているのはV100だけ)
  • 天井が高い・黒い・色が付いた会場が主戦場(バウンス自体が使えない)

最後の1つは補足がいる。バウンスは天井の色と高さに全部左右される

木目の天井なら光が茶色く染まるし、5m上なら戻ってくる光は激減する。そういう会場が主戦場なら、この機種の主役機能は使えない。買う前に、自分がよく行く場所の天井を思い出したほうがいい。

1.1万円の使いみち

V1 Proは「明るくなった上位機」ではない。76Wsという数字は、ひとつ下のV1と同じだ。

払う10,846円は、天井に向けたまま前へ光を出せる形に対して払う。増えるのは光の量ではなく、1台でできることの数だ。

上のV100にも取り外せるサブフラッシュは付く。対応マウントも同じ5種だ。だからV1 Proの立ち位置は、サブフラッシュは欲しいが、100Wsと2.3型タッチに追加の1.1万円は要らないという場所になる。

そのぶん、発光回数は500回対400回、リサイクルタイムは1.5秒対1.7秒でV1 Proが上だ。1日中まわす現場では、明るさより回数が効く

判断に迷うなら、順番はこうなる。まず自分の撮影で天井バウンスを何割使っているかを数える。半分を超えているなら候補に入る。

僕なら、室内が仕事の中心かどうかだけで決める。天井の高さと色を思い出せない現場が半分を超えているなら、この機種の主役機能は動かない。

この記事で書けていないこと。 実際の発光の色味、SU-1の光量バランス、連続発光時の熱、外部給電時のリサイクルタイムについては、公表値から判断できない。ここを重視する場合は、レンタルで1回の現場に持ち出して確かめるのが確実になる。

よくある質問

V1 Pro と V1 の違いは何ですか

取り外せるサブフラッシュSU-1が付き、バッテリーがVB26(2600mAh)からVB30(2980mAh)になります。フル発光の回数は約480回から約500回。最大出力は両方76Wsで同じで、明るさは変わりません。重量は530gから580gに増えます。取り外せるサブフラッシュは上位のV100にも付いていて、3機種のうちV1だけが持っていません。

V100 との差はどれくらいですか

最大出力が76Wsから100Wsになり(絞りにして約0.4段)、背面が2.3型のフルカラータッチになります。グローバルシャッター搭載機では最大1/80000秒のシンクロにも対応します。サブフラッシュはV100にも付き、対応マウントもどちらも5種で同じです。ただし発光回数は約500回から約400回に減り、リサイクルタイムは約1.5秒から約1.7秒に伸びます。

電池は単三でも使えますか

使えません。専用リチウムイオンバッテリーVB30で動きます。VB30は単体でUSB-C直接充電に対応します。外部電源PB960につなぐ電源ポートもありますが、接続には対応マウントを問わずキヤノン用バッテリーケーブル「PB-Cx」が別に要ります。

富士フイルムやOM SYSTEMのカメラで使えますか

使えます。国内代理店はV1Pro C・N・Sに加えて、富士フイルム用のV1Pro Fと、OM・オリンパス・パナソニック用のV1Pro Oを扱っています。F・Oは2025年7月25日に受注開始で、希望小売価格は他のマウントと同じ税別56,400円です。

SU-1 だけ後から買えますか

保守部品として単体販売されています(税別8,400円・21g)。ただし代理店の商品名は「V1Pro専用」で、V1Proの前面ソケットに装着して使うものとされています。旧型のV1本体に付くという記載はありません。

いま使っているV1にUSB-C充電を足せますか

足せます。VB30は代理店の商品名が「V1Pro・V1共用」で、V1でも使えます。単体で税別9,500円です。USB-C充電だけが目的なら、本体を買い替える必要はありません。

1回の充電で足りますか

フル発光で約500回が公表値です。実際はフル発光を使い続ける撮影は少ないため、条件が良ければこれより持ちます。連続で焚く場合は、リサイクルタイム約1.5秒が上限になります。

GODOX V1 Pro

仕様と希望小売価格は2026年9月1日に国内代理店(ケンコープロフェショナルイメージング)の製品ページで確認しました。実売価格は同じ日に、KPI日本正規版を扱う正規取扱店1店で3機種そろえて確認した税込価格です。価格は変わるので、リンク先で確かめてください。

こっちも読む

GODOX V1 Pro 52,734円
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