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GMKtec EVO-X2。
大きい言語モデルを手元で動かすためのミニPC

2026.09.06 公開デスク環境
GMKtec EVO-X2 の本体。縦置きの前面には電源ボタン、SDカードスロット、USB4 Type-C、USB-A 2基、3.5mmが並ぶ。
GMKtec EVO-X2(64GB+1TB 347,999円)。193×185.8×77mmの本体。画像:GMKtec公式

買うのは、言語モデルを自分の機械の中で動かしたい人だ。 グラフィックボードを積んだPCだと、モデルが載る量は搭載されたVRAMで止まる。EVO-X2はメモリを64GBか128GB積んでいて、その大部分をGPU側から使える。分かれ目は積んでいるメモリで、64GBだと公式が挙げるのはDeepSeek-R1 32Bまで、128GBにすると70B・109B・235Bが加わる。 メモリは基板に直付けで、買ったあとに足せない。

32Bクラスまでで足りるなら64GB。70B以上を動かすつもりなら、最初から128GBを買う

EVO-X2
64GB+1TB
347,999円
DeepSeek-R1 32Bあたりまでを動かしたい人。 公式のLLMサポート表で、この構成に挙がっているのが32Bだ。メモリは増設できないので、64GBで足りるかどうかを買う日に決めることになる。
EVO-X2
128GB+2TB
599,999円
70B以上を動かす人。 70B、109B、235Bが表に加わるのはこの構成から。64GB構成では、この3つは公式の表に載らない。
EVO-X1 Pro
64GB+1TB
251,999円
言語モデルを動かさない人。 メモリは同じ64GBだが、GPUはRadeon 890Mの16コアで、EVO-X2の40コアより小さい。モデルを載せるための40コアが要らないなら、ここで足りる。

グラフィックボードで組むと、モデルの大きさがVRAMで止まる

言語モデルを手元で動かすとき、まず当たるのはメモリの量だ。速さではない。

4bit量子化なら、重みは1パラメータあたり0.5バイトで済む。32Bなら16GB、70Bなら35GB。ここに文脈の長さぶんが乗る。

グラフィックボードを積んだPCだと、この16GBや35GBをVRAMに載せることになる。コンシューマ向けのカードは24GB前後で頭打ちで、そこを超えると2枚挿すか、業務用のカードに移る。どちらも机の上に置ける大きさではなくなり、電源も別に用意することになる。

足りないのは計算する力ではなく、モデルを置く場所だ。 だから選ぶときに見るのは、まずメモリの量になる。

Ryzen AI Max+ 395を積んだAIミニPC。メモリの大部分をGPUから使える

EVO-X2が積んでいるのはAMDのRyzen AI Max+ 395で、16コア32スレッド、GPUはRadeon 8060Sの40コア(RDNA 3.5)。メモリはLPDDR5Xの8000MHzで、64GBか128GBのどちらかだ。

このメモリはCPUとGPUで分け合う。グラフィックボードのように「GPU用の12GB」と切り離されていないので、64GBを積んだ機械なら、モデルを置く場所も64GBの中から取れる。

公式のLLMサポート表は構成ごとに書かれている。64GB+1TBがDeepSeek-R1 32B、128GB+2TBがDeepSeek-R1 32B・DeepSeek-R1 70B・Llama 4 109B・Qwen3 235B。

価格とLLMサポート表は jp.gmktec.com で2026年9月6日に確認(全構成が在庫あり)

64GB + 1TB(347,999円)

公式が挙げているのは

DeepSeek-R1 32B

128GB + 1TB(566,999円)

メモリだけを倍にした構成

ストレージは1TBのまま

128GB + 2TB(599,999円)

70B・109B・235B が表に加わる

メモリ 64GB → 128GB

70B・109B・235B が表に加わる

買ったあとに足せない

ストレージ 1TB → 2TB

動かせるモデルは変わらない

M.2スロットが2つ。後から足せる

96GB+2TB はLLMサポート表に載っているが、日本の公式ストアでは売っていない

動かせるモデルを決めているのはメモリで、64GBの次は128GBしかない。ストレージは後から足せる。

NPUは50 TOPS、プロセッサ全体で最大126 TOPS。TDPは安定120W、ピーク140Wで、付属の電源は19.5V 11.8Aの約230W。193×185.8×77mmの箱に収まっていて、コンセントは1本で済む。

EVO-X2を選ぶ理由は3つ

1. 347,999円で32Bクラスが動く

いちばん安い構成が64GB+1TBの347,999円だ。この1台で、電源も筐体もメモリも揃っている。

同じことをグラフィックボードでやると、24GBのカードを2枚挿すか、その上のカードに手を出すことになる。置き場所と電源のほうが先に行き詰まる。

GMKtec EVO-X1 の本体。前面にUSB-C、USB-A 2基、3.5mm、電源ボタンが並ぶ黒い筐体。
同じシリーズのEVO-X1(32GB+1TB 183,999円)。筐体の作りは近いが、メモリの上限が32GBで止まる。画像:GMKtec公式

2. メモリがCPUとGPUで共通になっている

Radeon 8060Sは40コアで、EVO-X1・EVO-X1 Proが積む890Mの16コアより大きい。

ここに8000MHzのLPDDR5Xが64GBぶら下がる。グラフィックボードのVRAMと違って、モデルの置き場所と作業用のメモリを同じ池から取れる。

3. 映像も通信も足りている

映像出力はHDMI、DisplayPort、USB4で、最大7680×4320の60Hzまで。Wi-Fi 7(RZ717)、Bluetooth 5.4、2.5G LANが1本。

前面にUSB-A 3.2 Gen2が2つ、USB4 Type-Cが1つ、SD 4.0のカードリーダー、3.5mm。OSはWindows 11 Proで、Ubuntuにも対応する。写真や動画の作業機として使いながら、空いた時間にモデルを回す使い方ができる。

GMKtec EVO-X2(AMD Ryzen AI Max+ 395・64GB+1TB)
347,999円(税込・GMKtec日本公式ストア 2026.9.6)
価格は変わります。リンク先で最新の金額を確認してください
GMKtec EVO-X2 の本体
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GMKtec EVO-X2(AMD Ryzen AI Max+ 395・64GB+1TB)
価格は変動します。最新の金額はリンク先で確認してください

買う前に確かめる4つ

1. メモリは増設できない

LPDDR5Xはオンボード実装で、公式仕様に増設不可と書かれている。EVO-X1もEVO-X1 Proも同じだ。

64GBで買った機械は、あとから128GBにはできない。 ストレージはM.2 2280のスロットが2つあるので、こちらは後から足せる。

2. 64GBの次が128GBで、その間が売っていない

公式のLLMサポート表には96GB+2TBの行があり、そこにGPT-OSS 120Bが載っている。ただし日本の公式ストアで選べるのは64GBと128GBの2つだけだ。

96GBを狙って表を読むと、買える構成に無い。実際の分かれ道は64GBか128GBかの二択になる。

3. 高負荷が続くとファンの音が大きい

公式ストアの購入者レビューで繰り返し出てくるのがこれだ。安定120W・ピーク140Wを小さい筐体で捌くので、回れば聞こえる。

録音をする部屋や、寝室に置く机には向かない。

4. 復帰とドライバでつまずいた報告がある

同じレビューから、購入前に知っておく価値があるものを挙げる。スリープから復帰せず強制的に電源を切ることがある、HDMI経由の音声を起動時に主な出力として認識しない、チップセットドライバの更新が終わらない、NPUのドライバがAMD公式サイトの目立たない場所にあって入れにくい。

買ってすぐ完成した状態で使えるとは考えないほうがいい。 ドライバを自分で当てにいく手間が要る前提で選ぶ。

EVO-X3・EVO-X1 Pro・Mac miniとの違い

同じ日に、同じ公式ストアで全構成の価格を取った。

機種と構成
価格
GPU
向いている人
EVO-X2 64GB+1TB
347,999円
Radeon 8060S 40コア
32Bクラスまでを動かす人
EVO-X2 128GB+2TB
599,999円
Radeon 8060S 40コア
70B以上を動かす人
EVO-X3 128GB+2TB
607,999円
Radeon 8060S 40コア
ストレージを4TBまで積む人
EVO-X1 Pro 64GB+1TB
251,999円
Radeon 890M 16コア
言語モデルを動かさない人
EVO-X1 32GB+1TB
183,999円
Radeon 890M 16コア
普段の作業機として買う人
Mac mini M5 Pro
299,800円から
—
メモリ64GBまでで足りる人

EVO-X3で増えるのはストレージの上限だけだ。 CPUはどちらもRyzen AI Max+ 395で、公式がEVO-X3の説明として書いているのは「EVO-X2の進化版、最大4TBの大容量ストレージ構成に対応」の1文だけ。4TB構成を積むつもりが無いなら、EVO-X3を選ぶ理由が無い。

GMKtec EVO-X1 Pro の本体。背面にHDMIとDisplayPort、LAN 2口、前面にUSB4 Type-CとUSB-A 2基が並ぶ。
EVO-X1 Pro(64GB+1TB 251,999円)。メモリは同じ64GBで、GPUが890Mの16コアになる。画像:GMKtec公式

Mac miniは、70B以上を動かす前提だとここで外れる。選べるユニファイドメモリは16GB・24GB・32GB・48GB・64GBの5つで、128GBの構成が無い。 128GBを選べるMacはMac Studioで、そちらはM5 Maxが419,800円からになる。

64GBまでで足りるなら話は変わる。Mac mini M5 Proは299,800円から選べる。macOSで作業したい人が、わざわざWindowsの箱を選ぶ理由は無い。

先に決めるのは、動かすモデルの大きさ

70B以上を動かす

64GBを買うと足りない

増設できないので買い直しになる

32Bまでで足りる

128GBは使い切れない

64GB+1TB(347,999円)で足りる

言語モデルは動かさない

EVO-X1 Pro 251,999円

GPUは890Mの16コア。40コアは要らない

macOSで作業したい

Mac mini M5 Pro

299,800円から。ただしメモリは64GBが上限

価格は2026年9月6日に GMKtec日本公式ストアと apple.com/jp で確認

間違え方は2通りある。足りない64GBを買うことと、使い切れない128GBを買うこと。

条件別に、どれを買えばいいか

条件
買うもの
価格
理由
32Bクラスまでを動かす
EVO-X2 64GB+1TB
347,999円
公式の表で32Bが挙がる最安の構成
70B以上を動かす
EVO-X2 128GB+2TB
599,999円
70B・109B・235Bが表に加わる
ストレージを4TBまで積む
EVO-X3 128GB+2TB
607,999円
EVO-X2で違うのはストレージの上限だけ
言語モデルは動かさない
EVO-X1 Pro 64GB+1TB
251,999円
GPUは890Mの16コア。モデルを載せる用途では足りない
普段の作業機がほしい
EVO-X1 32GB+1TB
183,999円
32GBで足りる用途ならここで足りる
macOSで、64GBまででいい
Mac mini M5 Pro
299,800円から
128GBの構成が無いのでモデルの上限は低い

迷うのは64GBか128GBかの一点だ。 ほかの分岐は、目的のほうがはっきりしている。

最終結論

32Bクラスまでで足りるなら、64GB+1TBの347,999円を勧める。 ここを超えるモデルを回す予定が具体的にあるなら、128GB+2TBの599,999円を最初から買う。

メモリは基板に直付けで、買ってから足すという選択肢が無い。足りなかったときの直し方は、もう1台買うことしか残らない。

僕なら64GB+1TBを買う。動かしたいのが32Bまでで、いま使う予定の無い70Bの枠を先に持っておく理由が見当たらないからだ。128GBが要るかどうかは、動かすモデルが決まってから決める。

1文でまとめる。 32Bまでで足りるならGMKtec EVO-X2の64GB+1TB(347,999円)、70B以上を動かすなら128GB+2TB(599,999円)、言語モデルを動かさないならEVO-X1 Proの251,999円で足りる。

仕様

項目
内容
項目
内容
型番
EVO-X2
価格
347,999円(64GB+1TB)
CPU
AMD Ryzen AI Max+ 395
16コア32スレッド・最大5.1GHz
GPU
Radeon 8060S 40コア
RDNA 3.5
NPU
XDNA 2・50 TOPS
(全体で最大126 TOPS)
キャッシュ
L2 16MB/L3 64MB
メモリ
LPDDR5X 8000MHz・増設不可
64GB または 128GB
ストレージ
PCIe 4.0 M.2 2280×2
TDP
安定120W/ピーク140W
電源
DC 19.5V 11.8A(約230W)
サイズ
193×185.8×77mm
OS
Windows 11 Pro(Ubuntu対応)
映像出力
HDMI/DisplayPort/USB4
最大7680×4320@60Hz
通信
Wi-Fi 7(RZ717)/Bluetooth 5.4
2.5G LAN×1
前面の端子
USB-A 3.2 Gen2×2/USB4 Type-C×1
SD 4.0リーダー/3.5mm
LLMサポート表
64GB+1TB:32B
128GB+2TB:70B・109B・235B

GMKtec EVO-X2(64GB+1TB・347,999円)

価格は2026年9月6日にGMKtec日本公式ストアで確認した税込金額です。構成ごとに値段が変わるので、リンク先で確かめてください。

よくある質問

EVO-X2のメモリは後から増やせますか?

増やせません。メモリはLPDDR5Xのオンボード実装で、増設不可と公式仕様に書かれています。EVO-X1、EVO-X1 Proも同じです。買うときに選んだ64GBか128GBが、その機械の上限になります。ストレージ側はM.2 2280のスロットが2つあるので、こちらは後から足せます。

64GBでどのくらいの大きさのモデルが動きますか?

公式のLLMサポート表では、64GB+1TBの構成に対してDeepSeek-R1 32Bが挙げられています。128GB+2TBになるとDeepSeek-R1 70B、Llama 4 109B、Qwen3 235Bが加わります。4bit量子化なら重みだけで1パラメータあたり0.5バイトなので、32Bで16GB、70Bで35GBが目安です。実際には文脈の長さぶんが上に乗ります。

EVO-X2とEVO-X3はどう違いますか?

CPUはどちらもRyzen AI Max+ 395です。公式がEVO-X3の説明として挙げているのは、EVO-X2の進化版で最大4TBのストレージ構成に対応した点だけです。EVO-X3を選ぶ理由は、4TBのストレージ構成を積むかどうかだけです。

Mac miniでは代わりになりませんか?

70B以上を動かす前提なら代わりになりません。Mac miniで選べるユニファイドメモリは16GB、24GB、32GB、48GB、64GBの5つで、128GBの構成がありません。128GBを選べるMacはMac Studioで、こちらはM5 Maxが419,800円からです。

情報の出どころ

EVO-X2・EVO-X1・EVO-X1 Pro・EVO-X3の価格と在庫
全10構成の税込価格と在庫は、GMKtec日本公式ストア(jp.gmktec.com)で2026年9月6日に確認。
EVO-X2の仕様とLLMサポート表
CPU、GPU、NPU、メモリ、ストレージ、TDP、電源、サイズ、端子、対応OS、構成ごとのLLMサポート表は、GMKtec日本公式ストアのEVO-X2製品ページ(2026年9月6日)。
EVO-X3の位置づけ
「人気モデルEVO-X2の進化版、最大4TBの大容量ストレージ構成に対応」は、GMKtec日本公式ストアのEVO-X3製品ページ(2026年9月6日)。
購入者の指摘
ファンの音、スリープからの復帰、HDMI音声の扱い、チップセットドライバ、NPUドライバの入手先は、GMKtec公式ストアの購入者レビュー(2026年9月6日)。
Mac miniとMac Studioの価格とメモリ
Mac miniのメモリ選択肢(16/24/32/48/64GB)とM5 Proの299,800円から、Mac StudioのメモリにM5 Maxの419,800円からは、apple.com/jp の購入ページで2026年9月6日に確認。

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GMKtec EVO-X2(64GB+1TB) 347,999円
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